ことし3月、東京 豊島区のマンションにガスの点検を装った男らが押し入り、現金100万円余りが奪われた事件で、新たに指示役とみられる51歳の容疑者が強盗傷害などの疑いで逮捕されました。容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、千葉県市川市の職業不詳で中国籍の汪楠容疑者（51）です。

警視庁によりますと、ことし3月、豊島区東池袋のマンションの部屋にガスの点検を装って押し入り、この家に住む男性と女性の手足を縛ったうえ、現金100万円余りなどを奪ったとして、強盗傷害などの疑いが持たれています。

この事件をめぐっては、これまでに室内に押し入った実行役や逃走に使われた車の運転役など5人が逮捕されていて、汪容疑者は指示役とみられるということです。調べに対し、「私には全く関係のないことです」と容疑を否認しているということです。

警視庁によりますと、ほかにも実行役としてモンゴル国籍の3人が関与した疑いがあるということですが、▽1人は室内に押し入った際、被害者の男性ともみ合いになり、死亡したほか、▽ほかの2人は、事件の数日後にモンゴルに逃亡したということです。

警視庁は、国外に逃亡した2人について逮捕状を取っていて、今後、ICPO＝国際刑事警察機構を通じて、国際手配することを検討しています。

[NHK 2023.10.10]
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231010/k10014221051000.html